ゲイひとり大地を行く

50歳ゲイのひとりごと。19年間の社会不安障害との闘いを乗り越え、現在はより良い人生を求め日々模索中。

やっと「おっさんずラブ」を見た

おっさんずラブ

全話、初視聴しました。

昨年の放送時にはいつも見逃してしまい、DVDレンタルされるまで待つしかないのかなと思っていたところ、正月に全話一挙再放送され録画しておいたものを見ました。

率直な感想

面白かった~!!!

全話を一気に見るのはしんどいだろうから、時間がある時に少しずつ見ていこうと思っていたのですが、見始めると面白くてどうしても次が気になって、結局全話を1日で見てしまいました。

よくある陳腐なドラマだと、ゲイキャラクターっておねえ系で、それを演じる俳優さんもわざとらしく誇張して演じることが多く、作り手側のどこかしらゲイを小馬鹿にしてる感ってありますよね。ストーリーそのものにしても、ゲイゆえに一人の人間として社会に受け入れられない葛藤を悲壮感満載で描いたりして、"ゲイって可哀そう"みたいな異性愛者の上から目線的な仕上がりになっていて、そういう作品ってどうも後味が悪く消化不良な感じがして好きにはなれませんでした。

でもこの「おっさんずラブ」に関しては、男同士のラブストーリーを"一風変わったもの"とか"異様なもの"として描いている感が全くなく、キャラクターもゲイゲイしくなく、ストーリーも丁度良い楽しさで、何とも心地よいドラマだなと思いました。本当にシンプルなラブストーリーだと思いました。

ひとりひとりのキャラクターもとてもいいですね~。

はるたん(田中圭)、ちょっとずるいよね。なんか反則。だって馬鹿さ加減も絶妙だし、まず何よりかっこ可愛いすぎる。もてるのわかるわ~。はるたんのことは子分にしたいなと思って見てました。パシリに近い子分(笑) 弟でもいいかな。ちょっと歳の離れた弟。弟だったら完全にパシリ。僕は実生活では弟の立場で、どうしても弟っていうのは兄貴にパシリにされるんですよね。今でもそうです。ですので、僕にも弟がいて、その弟をパシリに使うということにちょっとした憧れがあるんですよ。はるたんみたいのが弟だったらおもしろいかなと思います。

牧(林遣都)、武川(眞島秀和)、黒澤部長(吉田鋼太郎)もそれぞれに良いですよね。牧君も可愛いから、子分にしたいと思いました。可愛いから色々とえこひいきしちゃうかも。黒澤部長もはるたんのことを思うとお茶目になって可愛らしいと思いました。外見的に僕のタイプではないけれど、はるたんに対する思いの様に一途に思われたら、黒澤部長もありだなと思いながら見てました。武川さんはキャラクター的には少々苦手かも。でも演じていた眞島秀和って素敵な方ですよね。ほとんど存じ上げなかった俳優さんだから、どんな人なのか色々と調べてしまいました。

黒澤蝶子さん(大塚寧々)も大好きだわ~。ああいう人が世の中に増えればとさえ思いました。最初はご主人の相手がはるたんだと知って驚いてたけど、しまいには応援してくれてたもんね。出来た人だよ。それと会社のおばちゃんだかお姉さんだかわからない瀬川さんっていう人も近くにいたら面白いだろうなと思いました。登場人物みんなが良かったから、そういうのもこのドラマの心地良さかもしれないですね。

はるたんを演じた田中圭は今や大ブレイクしたけど、8年前のNHKの朝ドラ「おひさま」に井上真央の戦死するお兄さん役で出演していたので、その頃から彼の存在は知ってはいたけど、その当時も好印象ではあったんだけどまさかこんなに人気俳優になるとは思っていなかったから、人生ってわからないなぁとつくづく感じます。

他の人はどう感じているかわからないけど、田中圭ってどことなく田舎っぽい感じがしません?僕は彼のそこが好きなんですけど、調べてみたら東京生まれ東京育ちのバリバリの都会っ子なんですね。驚いちゃった。逆に、武川さんを演じた眞島秀和の方が都会の香りが漂ってくるので調べたら、こちらは山形出身。そういう雰囲気を感じさせないというのは俳優さんとして様々な役を演じるうえでは素晴らしいことですよね。

最後にこのドラマの中で好きなシーンを挙げるとしたら、最終回ではるたんが牧に向かって「俺と、結婚してくださーーーーーい」と叫ぶシーンです。そこだけ巻き戻しして2回見てしまいました。

ん~、たぶんそれは僕自身、愛に飢えている証拠ですね(笑)

そのシーンを見て、色々頑張ろうと思いました。(何を頑張るんだか......)

というわけで、ようやく「おっさんずラブ」を見ることができたわけですが、とってもいいドラマだと思います。続編希望しますし、映画化もされるとのことでそれも楽しみです。

まだ見ていない方、機会があったらぜひ見てみてください。

では、また~