ゲイひとり大地を行く

50歳ゲイのひとりごと。19年間の社会不安障害との闘いを乗り越え、現在はより良い人生を求め日々模索中。

29歳のひとこま:40代になって思うこと

先日クローゼットを整理していたら、20代の頃に使っていたスケジュール帳が数冊出てきました。思い出の品として保管している物で、これまで何度も読み返してはいるけれど、久しぶりに目にしたので再びじっくりと読み返してみました。

スケジュール帳なので、その日の予定や重要メモが書かれているのは当然なのですが、簡単な日記帳としても使っていたので、何か特別なことがあるとそのことについて書いてある箇所もいくつかあります。例えば、アメリカで就職が決まった日のこと、初めてお給料を頂いた日のこと、2000年12月31日にはワイキキビーチでカウントダウンの花火を見たのですが、周りの人たちはヒューヒュー大盛り上がりなのに、僕はある理由があって最初から最後まで号泣しっぱなしだったことなどが書かれていて懐かしいなぁと思いながら読み返しました。

ただ、このスケジュール帳........親・兄弟・親戚・知人には絶対に見られたくない内容も満載で、もし自分が将来いよいよ余命幾ばくも無い時が来たらひっそりと焼却処分しておかなくてはいけない代物なのです。

その見られたくない内容とは、ずばり僕の男性とのセックス事情。関係を持った男性との情事が、ゲイDVDなどのパッケージによくあるようないやらしい性表現で詳しく書かれており、自分で実際に経験し自分で書いたこととは言え、今になって読み返すと赤面すらしてしまうほどです。

面白がってその中のひとつをここに載せてみようかとも思ったけれど、とてもとても恥ずかしく、じゃあ英訳してオブラートに包んでみたらどうかとも思ったけれど、英訳すると余計いやらしい響きになり、ただでさえ質の悪いブログを更に悪いものにするだけなのでやめました.....(笑)

その代わりっちゃなんだけど、2002年3月24日の欄に書かれていることが、40代半ばになった現在の自分の感覚からするとおもしろいなと思ったので紹介したいと思います。当時僕は29歳で37歳の男性と交際をしていました。約半年の交際を経て、3月24日その男性から別れたいと言うメールをもらってそのことについて僕の思いが書いてあります。

2002年3月24日
今日はHさんから、ごめんね、Mattは自分の彼氏に相応しないというメールをもらった。もう自分の中ではこのおじさんとはとっくに終わっていたのでスッキリしたという感じ。それにしてもこのおじさんの虫の良さには呆れました。たまには遊びに行こうよ。落ち着いたら返事くださいだって。信じられない。バカじゃないの。呆れて何を言っていいかわからない。誰もおじさんと遊びたくない。メールも面倒くさい。さよならは言いたくないだと。格好つけちゃって。たぶんこっちが落ち込んでると思ってるよ。こんなに開き直ってんのにね。笑うよ。ハッ、ハッ、ハッ。しかもこっちはとっくに浮気までしてるし。あんなおやじはほっときな。かまうだけ時間の無駄。今は仕事に頑張ること。

まぁ、こんな具合に書かれているのですが.......

 

笑うよ。ハッ、ハッ、ハッ。 あんなおやじはほっときな。かまうだけ時間の無駄

なんとまぁクソ生意気な29歳。このふてぶてしい上から目線の物言い。小突いてやりたくなります。

とっくに浮気までしてるし。
そうなんです。これは本当でちゃんとこの浮気に関しても詳しく書いてあります。この37歳の男性と交際しておきながら、裏ではちゃっかり浮気までしていたのですから、浮気してる人を非難する資格などありませんね。それにしても、今では恋愛が面倒くさいという気持ちが先行してしまってますが、積極的に活動していた自分自身が懐かしくもあり、僕も若かったなぁと感心してしまいます。

おじさんとはとっくに.......おじさんの虫の良さには.......だれもおじさんと遊びたくない.......
読んでいて一番興味深かったことは37歳の男性をおじさんと呼んでいること。


現在自分が既に37歳を経験し40代半ばになって思うに、37歳なんて全然おじさんじゃないですよ。肉体的も含めて色々な面で脂 がのっていて一番魅力的な年代じゃないですか。この交際していた男性も今思い返せば、見た目から全て決しておじさんではありませんでしたね。とても素敵な人でした。でも、おじさんと呼んでいる......29歳の自分
やっぱりそこは大人の男性をよくわからない若い自分がいたのですね。

今、20代の子が30代、40代の人に対しておじさんなんて言うと、内心カチンときて、何だとこのクソガキ!とちらっと思ってしまうのですが、29歳の僕も当時は37歳をおじさんなんて言ってたのですから、今の若い子をそうそう非難すべきではないのかもしれないですね。とはいえ、35歳ぐらいから実際におじさんかもしれないけれど、おじさんと表現するのは失礼だと思うのは僕だけでしょうか。おじさんと思ってもいいけど、30代、40代のおじさんと言うのではなく、30代、40代の男性と言いましょう....(笑)    ちょっとこれは僕の職業柄的な部分があるのかもしれないです。

ここまで書いてきて、今回のエントリーで自分が一体何を言いたいのか、どう完結しようかわからなくなってしまいましたが、要するに20代後半で思っていたことを、40代半ばになった今読み返してみると、考え方感じ方が相当変化したということに気づかされ、自分では変わっていないつもりでも、成長しているって表現はおかしいかもしれないけれど、40代的な考え方になっているんだなぁと思いました。それと、30代は勿論の事、40代なんてまだまだ若いです。残念ながらおじさんと呼ばれるにふさわしい人も多数おりますが、僕自身は、まさか20代の人と同じようにとは行きませんが、日頃から健康に気を使い、手入れは怠らずせめて実年齢マイナス5~10歳ぐらいでいたいかなと思っています。まぁ、ゲイの人は見た目に気を使ってる人が多いからね。少なくともノンケよりは若々しいんじゃないかと思います。

では、また~