ゲイひとり大地を行く

50歳ゲイのひとりごと。19年間の社会不安障害との闘いを乗り越え、現在はより良い人生を求め日々模索中。

20才のエチュード

今日は成人の日。

僕の甥っ子が成人を迎えました。(式典は中止)

甥っ子への成人のお祝いの相場を調べたところ1万~3万円ということで3万円用意しておいたら、「現金はいらないから代わりに何か買って」と言われました。「現金あげるから自分で好きな物を買ったら?」と聞けば、「現金だと余計な物に使ってすぐなくなるし、物でもらった方が20才の時に買ってもらった思い出として残る」と言うので、「なんてできた甥っ子なのかしら~」と感心したと同時に高額な物を求められるかと思ってハラハラドキドキ。

そして肝心の彼の希望の品はAirPods(エアーポッズ)とAbercrombie & Fitch(アバクロ)の香水、2つ合わせて3万ちょっとということで僕の母と半分ずつ出し合って買ってあげました。

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AirPodsのような物には全く疎いので最初は「何ですか?それ」状態でしたが、イヤホンから流れる迫力ある音を聴かせてもらって、時代は進化したなぁと感心すると同時に時代に追い付いていない自分に少々落胆もしました。

なにせ僕が20才の頃はCDウォークマンでしたから......失笑

あんな邪魔になるものをカバンに忍ばせCDを1枚1枚取り替えながら聴いていたことを思うと何とも滑稽ですが、まぁそれが普通でしたからね。そのCDウォークマンは1997年にハワイで盗まれたのですが、今となってはCDウォークマンなんて誰も盗まないよと思うほど音楽機器が小型化し進化したことにただただ驚くばかりです。

アバクロの香水は"ザ・アメリカ"の香りがしました。僕がアメリカにいた頃を思い出させてくれるそんな香りです。2年前に久々にアメリカ本土へ旅行しそれが最高の旅だったのでまた行きたいとは思っていましたが、先日の米連邦議会襲撃のニュースなどを見ると何だか違う国になってしまったような気がして今の段階では本土へは行く気がしません。やっぱりハワイですね。でもマスクもせず何も心配せず行けるようになるまでは行きません。それがいつになるのか、来年?再来年?5年後?まさかの10年先?.......10年先なんて考えたらちょっと怖いですが、とにかく早く行けるようになることを願うばかりです。

最後に、僕の成人式は今から28年前の1993年。「久しぶり~」などと社交辞令的な挨拶だけで後はぼっちだろうなぁと思ったし、それ以上に社会不安障害で精神的にどん底状態で人混みは地獄だったから式には出ませんでした。祖母が仕立ててくれた紬の着物と袴を着て写真を撮っただけ。ちなみにその紬の着物は祖母が亡くなった時に親戚の誰かにこっそりと持ち去られ行方不明。袴だけ残っています。そんな精神的にどん底にあった1993年の僕ですが、その年の5月に単身渡米という一世一代の大勝負に出たのですから今思うと凄いことをやってのけた20才だったんだなぁと思います。今あの時と同じような大きなことをやれるかと言えば、もうその勇気がありませんね。いや、もしかしたら出来るかもしれないけれど色々と余計な事を考えてしまってなかなか前には進めないのかなと思います。自分の20才の時を思いながら若いって凄いことだなぁとつくづく思うのです。

では、また~


松田聖子 野ばらのエチュード