ゲイひとり大地を行く

50歳ゲイのひとりごと。19年間の社会不安障害との闘いを乗り越え、現在はより良い人生を求め日々模索中。

風に向かう一輪の花

また一つ歳を重ねました。

日中は忙しく、今日が誕生日であることを殆ど意識しなかったのですが、夕方になり仕事から解放され落ち着いた頃に、誕生日だという実感がじわりと湧いてきて、これまでと現在の自分自身について少し考えてみました。

僕はこれまで、例えば子供の頃は女みたいだと馬鹿にされ笑われ仲間外れにされ、高3で発症した社会不安障害には19年間も苦しめられるなど、精神的な苦労はかなりしてきたと思います。そういう経験を顧みながら今の自分を考えると、おそらく今が僕のこれまでの人生で一番、精神的に安定していて、穏やかな日々を送っていると思えるのです。ただ100%の幸せではありません。自営業者としての苦労は相当のものだし、特に今年はコロナ禍の影響が大きいし、恋人がいるわけでもないし、友達も少ないし、大好きな家族(父、祖母、愛犬)はもうこの世にはいないし、辛いな、もうやめたいな、淋しいなということも多々あるけれど、そういうことをひっくるめても今が一番穏やかに過ごせてるのではないかと思うのです。


夕方、車の運転をしながらそんなことをふと考えたんです。聖子ちゃんの新しいCDアルバムを聴いて一緒に歌いながら運転をしていたのですが、英語バージョンの「赤いスイートピー」と「風に向かう一輪の花」という歌の時には、メロディーと歌詞が過去の苦労を労ってくれると同時に、これからの自分を応援してくれているようで胸がいっぱいになりました。特に社会不安障害の経験について考えると、精神的にどん底まで突き落とされたにも関わらず、19年間もの長い間それに決して負けることなく遂には克服まで出来たことが夢のようで体が震える思いです。

今日からまたひとつ歳を重ねて新しいスタートです。高校生ぐらいの子供がいてもおかしくない年齢になってしまいましたが、僕の人生のモットーである、清潔、整頓、身の丈にあった生活を基本に、いつまでも健康で若々しくいられるよう, いつの日か素敵な人に出会った時に恥ずかしくないよう、そして「風に向かう一輪の花」のように、可憐に強く、健気に強く、埃にさえも曇らずに、輝きつづけていけるよう過ごしていきたいと思います。

では、また~

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ささやかなケーキを買ってきました。