ゲイひとり大地を行く

50歳ゲイのひとりごと。19年間の社会不安障害との闘いを乗り越え、現在はより良い人生を求め日々模索中。

「きのう何食べた?」を見終えて

TVドラマ「きのう何食べた?」が最終回を迎えましたね。

みなさんはドラマを見ていたでしょうか? 僕は放送日には毎回見逃し録画も忘れ、そんな自分を馬鹿野郎と思いながらも、ネットで無料配信があったおかげで全話無事に見ることができました。

個人的な感想として、「おっさんずラブ」はフィクション性が強くドタバタ感満載で、全体的な印象としては原色系の若いドラマという感があり大いに楽しませてもらったけれど、「きのう何食べた?」は現実的でゆったり感があって、安心して見ていられる暖色系の大人のドラマと言う感じで、こちらも大いに楽しく拝見しました。ただ、内容がどこかの本当のカップルの話を見ているような現実感溢れるストーリーで、キャラクターの年齢が自分と近いということもあって(実年齢で言うと西島秀俊は僕の2学年上)、時折ちょっとしたセリフやシチュエーションに胸がグサッとやられるときがあり、現在の自分の在り方や将来のことを神妙に考えさせられることもあって、楽しいドラマであったのと同時に今の自分の寂しさをまじまじと感じさせられるドラマでもあるなと感じました。

おっさんずラブ」の時も思ったけれど、こういったドラマに出演した役者さん、特に今回は西島秀俊内野聖陽。実生活に於いてLGBTQに対して広い心を持っていて欲しいなぁと思います。

1994年、トム・ハンクスが映画「Philadelphia」で、エイズを発症したことを理由に会社を解雇されるゲイを演じアカデミー賞主演男優賞を獲得しましたが、その受賞スピーチで、高校時代の演劇の恩師と同級生がゲイであることを明かし、彼らに出会えたことに感謝し、自分の子供達にも彼らのような素晴らしい人物に巡り合って欲しいと涙ながらに語ったことは、僕がこれまで聞いた沢山のアカデミー賞受賞のスピーチの中でも大好きなスピーチの1つです。ショーン・ペンが「MILK」で主演男優賞を受賞した際も、「同性婚に反対票を投じた人達は恥を知れ」と言い放ったのも印象的でした。

ハリウッドと日本のTV/映画界は世界が違う、スケールが違うと言ってしまえばそれまでですが、LGBTQの役を演じたりそれに関連する作品に出演するのであれば、できるなら出演者は全員LGBTQに理解を示す者だけにしてほしいと個人的には思います。LGBTQの存在に賛同できなければ、出演しなければいいだけの話なのですから。


かつて、NHK朝ドラの主役まで務めた玉〇〇二と、アカデミー賞にもノミネートされた渡〇謙が、同性愛者を蔑視する言動をした時には心底幻滅したことがありました。玉〇はある作品でゲイ役を演じている最中ある番組に出演した際に、そして渡〇は「怒り」という同性愛者を扱う映画に自身が出演し、公開前のプロモーション中に。特に後者はハリウッドというLGBTQには極めて寛容な場所で仕事をしている身でありながらそういう言動をしたものだから、僕の彼に対する見方がそこで一瞬にして変わりました。「怒り」ではやっぱり渡〇謙は安定していて上手いです。若手もみんな上手でいい映画だと思いました。でもTVでの蔑視発言を知ってからの鑑賞だったので、渡〇謙は上手いなと思いながらも、"彼は信用できない"というような残念な気持ちで見たことを覚えています。

別にLGBTQを認めろということではないんです。人それぞれ色々な事に対して好き嫌いはあります。認める認めないはあります。僕にもあります(例えば、小〇圭は絶対に認めなてはいけない。絶対破談
すべき.....とか)ただ、ある程度世間に名前の知れた者ともなれば、その人の言動が世間に及ぼす影響力は我々一般人のそれとは比べ物にならないくらい大きいものなのですから、差別意識はあってもそれを公共の電波などで発してはいけないと思います。僕が大尊敬するある方は、「自分が好むと好まざるに拘らず、人に名前や顔が知られるようになってしまった人間には社会に対して責任があります」と言っていたそうですが、まさにその通りで自分自身の言動に責任を持ってもらいたいものです。

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西島秀俊さん、内野聖陽さん、外見が美しい。
魅力的な外見だけでなく、中身も素敵であって欲しい。

そんなことをドラマを見ていて思った今日この頃

では、また~