GAYひとり大地を行く

40代のゲイ雑記。19年間の社会不安障害との闘いを経て、バリバリのおひとりさまですが頑張って生きています。日々の暮らしで思ったこと、社会不安障害のこと、8年間の留学生活で学んだことなどを綴っていきます。

ゲイ友第1号と決別したこと~第8章

Mattです。

今日は日中忙しかった~........忙しいのって好きです。毎日忙しければいいのに............うちは自営業ですので忙しければ忙しい程、福沢諭吉様が沢山やってきます。ただ単にそのような下世話な理由で忙しいのが好きなのです。でも、福沢諭吉様が沢山来れば来るほど、お国にガッポリ持って行かれますから~。忙しいのが良いんだか悪いんだか。

さて、「ゲイ友第1号と決別したこと」シリーズ第8章へ行きます。

1号君とST君のただならぬ関係を察知した僕は、ST君の事が心配でなりませんでした。

僕のいない所でST君は、1号君に厳しく叱責されているのだろうということは二人の様子を観察しているだけで容易に推測ができました。

ST君に一体全体どうなってるのか事情を聞きたい。でも、肝心の彼のアパートの場所や電話番号すら知らない。何度も顔を合わせているのに、何で聞いておかなかったのか自分の不甲斐なさにつくづく腹が立って仕方がありませんでした。

今度会った時にそっと渡そう。僕は自分のアパートの電話番号を書いた小さなメモをいつも持ち歩き、ST君にサッと渡せるよう準備をしていました。

でも、これがなかなか渡せない。

1号君が常に監視しているという気配がありました。それに、ST君はどんなに1号君にぞんざいに扱われようと声を上げたり逃げたりしない。もしかしたら、ST君はそれを楽しんでいるのではないか? そういうプレイをしているだけなのか? 僕が電話番号を渡したら逆に1号君に告げ口されてしまうのではないか? そんなことを考えてしまい、メモを渡せないままでした。

ある時、3人で近くの公園へ散歩に行ったときの事です。

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近所のこちらの公園↑↑↑ ブルース・リーって知ってます? アクションスター。彼のお墓がこの近くにあります。1度だけ見に行ったことがあります。

3人で芝生に座っていて、帰ろうと立ち上がった時、ST君だけが立ち上がるのにもたつきました。それを見た1号君は、ST君を突き飛ばし、芝生に膝まづいたST君に向かっていやらしい笑みを浮かべながら彼の容姿にケチをつけ始めました。

「何だよお前のその顔。気持ちわり~顔しやがって。みっともねぇ歯並びしてんなぁ。ひでぇ~な、その捻じれた前歯。そんな歯じゃみんな気持ち悪がって誰にも相手にされね~よ......あははっ」

僕は26歳の時に上4本、下4本、計8本を抜歯し、上下全ての歯の歯列矯正をします。矯正するまで八重歯が2本ありました。その公園での1号君の言葉は当時歯並びの悪かった僕にも間接的に向けられた言葉だということがはっきりとわかりました。そうやって、ST君をけなすと同時に、間接的に僕の事もけなす。そういう卑怯な奴なんですよ、1号君という人は。

僕ははらわたが煮えくり返る思いで1号君によるST君に対する暴言を聞きながら、ST君を見ると、ST君はグッと歯を食いしばってとても悔しそうな表情をしていました。その時、"あぁ、やっぱりST君は1号君との関係を楽しいとは思っていない"、そう確信しました。

そして、その夜はやってきました。

いつものように1号君のアパートで会話をしていました。会話をするのは1号君と僕だけ。ST君は床に正座をし、僕たちの会話を黙って聞いているだけ。そして、会話の内容の記憶は正確ではないが、たぶん1号君がST君のご両親かお母様を侮辱するような発言をしたのだと思います。いつも黙っているST君が、

違う!それは違う!
と、声を上げました。僕はハッと驚きました。

何?何だと?もう1回言ってみろ! 

1号君はST君に詰め寄りました。


だから、それは違う! 

ST君はもう1度、小さな声でそう否定しました。

お前誰に向かって口きいてんだよっ!

パン、パン


正座をしていたST君の体が左右に揺れました。

ST君の長めの黒い髪が左右にバサッバサッと揺れました。

音楽もTVの音もない、美しいシアトルの夜景が見える静かな静かな部屋に

パン、パンと2回大きな音が響き渡りました。

1号君がST君に放った往復ビンタの音でした。

僕はとっさに、

やめてっ!ね、もうやめよう

そう叫びました。

そこまで10数秒の出来事でした。


1号君は一瞬、僕をギョロっとまるで悪魔の様な形相で睨みつけたあと、ふ~っと我に返ったようで、またいつものマダム口調になり、

そうね、今日はこれでお開きにしましょう。Matt、気を付けてお帰りになって。あたくし、こちらの方とまだまだお話があるの。

本当は、ST君も一緒にそこで帰らせてあげたかった。でもできなかった。弱い自分。

1号君のアパートを出て、足早に自分のアパートへ帰る中、

絶対にST君を助けよう、1号君の悪魔の手から絶対にST君を助けよう

そう決意した僕でした。

つづく

では、また~